
親の入れ歯を見て不安になったあなたへ
親御さんの入れ歯やインプラント治療を間近で見て、「自分も将来、同じ道をたどるのかな」と不安を感じていませんか。実は歯並びやかみ合わせの乱れは、一部の歯への過剰な負担や歯周病リスクを通じて、歯の寿命に影響を与えると考えられています1。本記事では、8020達成者に多く見られるかみ合わせの傾向と、大人から始める矯正治療の「予防投資」としての価値を、溝の口の歯科医師の視点でお伝えします。
この記事の要点まとめ
- 歯並び・かみ合わせの乱れは特定の歯への負担集中や歯周病リスクを通じて、歯の寿命に影響する可能性がある
- 開咬・受け口・叢生などは歯を失いやすい傾向があるとされ、早めに専門家へ相談することが望まれる
- 成人矯正に年齢制限はなく、かみ合わせを整えることは将来の歯の保存を目指す予防的な取り組みと考えられる
目次
- 8020達成と歯並び・かみ合わせの深い関係:なぜ「よく噛める人」は歯が長持ちするのか?
- 8020を特に妨げやすい「ワーストな歯並び」と健康リスク
- 大人から始める矯正治療は手遅れか?歯の長持ちを叶える「予防投資」の価値
- 溝の口で噛み合わせを根本改善する:よつば歯科・矯正歯科 溝の口院のこだわり
- よくあるご質問
- 参考文献
- 監修
8020達成と歯並び・かみ合わせの深い関係:なぜ「よく噛める人」は歯が長持ちするのか?
「8020運動」とは、80歳になっても自分の歯を20本以上残そう、という厚生労働省と日本歯科医師会が推進する取り組みです13。近年は達成者が着実に増えてきましたが、その方々にはひとつの共通点があるとされています。それが「比較的良好なかみ合わせ」を保っているという点です。
8020運動の現状と達成者に多く見られる「バランスの取れたかみ合わせ」
8020運動の達成率は年々向上し、現在では半数を超えるまでになりました1。調査では、達成者の多くが上下の歯がバランスよく接触し、特定の歯に過度な負担が集中しにくい咬合状態を保っていると報告されています3。一方で、若いうちから不正咬合を放置していた場合、中高年以降に歯を失いやすい傾向があるとされます。つまり「噛み合わせの状態」は、歯の寿命に関わる重要な要素のひとつと考えられているのです。
過剰な「噛む力(咬合圧)」の偏りが特定の歯に負担をかけるメカニズム
私たちは1日に約2,000回ほど、食事や会話で歯を噛み合わせています。かみ合わせが乱れていると、本来全体で分散すべき咬合圧が一部の歯に集中し、歯の根元にヒビ(マイクロクラック)が入ったり、歯ぐきが下がって楔状欠損が生じることがあるとされています3。過度な力が続くと歯の破折につながり、抜歯に至るケースも報告されています。
かみ合わせの乱れが招く「歯を失う連鎖」
奥歯を1本失うと、隣の歯が傾き、噛み合う相手の歯が伸びてきて、お口全体のバランスが崩れていくことがあります。すると次の歯にも過剰な負担がかかり、また1本…と連鎖的に歯を失うことにつながりかねません。これが「歯を失うドミノ」と表現される現象です。最初の1本をいかに守るか、そして崩れたバランスをいかに早く整えるかが、8020を目指すうえでの分岐点のひとつといえます3。
8020を特に妨げやすい「ワーストな歯並び」と健康リスク

すべての不正咬合が同じリスクを抱えているわけではありません。中でも、歯の寿命に影響を及ぼしやすいとされるタイプがいくつかあります。ご自身の歯並びがどれに近いか、ぜひ確認してみてください。
【開咬・受け口】8020達成者が少ない傾向にあるかみ合わせ
前歯が噛み合わない「開咬(オープンバイト)」や、下顎が前に出ている「反対咬合(受け口)」では、奥歯だけで食べ物を噛み砕くことになりがちです。その結果、奥歯に常時過剰な負担がかかり、若いうちから奥歯を失いやすい傾向があると報告されています23。前歯で麺類を噛み切りにくい、発音がしにくいといった自覚がある方は、早めの相談を推奨します。
【叢生(ガタガタの歯並び)】磨き残しが歯周病リスクを高める理由
歯が重なり合った「叢生(そうせい)」は、見た目以上に注意が必要な状態です。歯ブラシが届きにくい部位が多く、清掃性(プラークコントロール)が低下しやすいため、虫歯や歯周病が進行しやすいとされています13。歯周病は静かに進む病気で、自覚症状が出た頃には、歯を支える骨が大きく失われていることもあるため、定期的な確認が望まれます。
かみ合わせの乱れと「全身の健康への影響」
かみ合わせの問題は、口の中だけにとどまらないと考えられています。咀嚼機能が低下すれば食物を細かく噛み砕きにくくなり、胃腸への負担が増す可能性があります2。さらに顎関節症、頭痛、肩こり、姿勢の乱れなど、全身への波及が指摘されています。逆に、かみ合わせが整うと顎の筋肉バランスが安定し、姿勢や表情筋にも良い影響が期待できるといわれています3。
大人から始める矯正治療は手遅れか?歯の長持ちを叶える「予防投資」の価値
「もう30代後半、今から矯正しても遅いのでは…」というご相談を多くいただきます。結論からお伝えすると、矯正治療に明確な年齢制限はありません。大人から始める治療にも、十分な意義があると考えられています。
30代・40代以降から始める成人矯正と「残存歯数」への影響
成人矯正でかみ合わせを整えることで、特定の歯への負担集中を和らげ、清掃性を高めることが期待できます13。これによって、50代・60代以降に歯を失うリスクの軽減につながる可能性があります。将来の入れ歯やインプラントにかかる費用(1本あたり30〜50万円が目安)を考えると、矯正治療は「一生自分の歯で食べることを目指すための予防投資」として捉えることもできるのです。
矯正治療中の虫歯・歯周病リスクを抑えるセルフケアのポイント
矯正装置の周りはプラークが溜まりやすく、ケアの工夫が欠かせません1。具体的にはワンタフトブラシや歯間ブラシの併用、フッ素入り歯磨剤の使用、定期的な歯科クリーニングが推奨されます。当院ではエアフローEMSを用いた優しいクリーニングや、口腔内カメラでの磨き残しチェックを行い、矯正中のお口の健康を丁寧にサポートしています。
目立ちにくさを重視した「インビザライン」を代表とする大人のマウスピース矯正
仕事や育児で人前に出る機会が多い方には、透明で目立ちにくいマウスピース矯正(インビザライン等)が選ばれています。取り外しができるため食事や歯磨きが普段通り行え、金属アレルギーが心配な方の選択肢にもなります。当院ではインビザライン・Smartee・ワイヤー矯正をご用意し、ライフスタイルに合わせて選択いただけます。
溝の口で噛み合わせを根本改善する:よつば歯科・矯正歯科 溝の口院のこだわり
当院は東急田園都市線・大井町線溝の口駅およびJR南武線武蔵溝ノ口駅から徒歩4分の場所にあり、「一生自分の歯で食事ができること」を診療理念に掲げています。なるべく削らない・抜かない治療を心がけ、機能と長期的な健康を重視したかみ合わせ治療を提供しています。
常勤の歯科技工士が在籍:セレックシステムと連携した精度を重視した被せ物治療
よつば歯科・矯正歯科 溝の口院の大きな特徴は、常勤の歯科技工士が在籍していることです。歯科医師と技工士が直接やりとりしながら被せ物を製作できるため、セレックシステムと組み合わせることで、色調の調和や適合精度に配慮した(段差が少なく清掃性に優れた)補綴物を比較的短期間で提供できます。噛み合わせの微調整も院内で迅速に行えるので、咬合圧の偏りを丁寧に整えることが可能です。
セファロレントゲンやiTeroを用いた「精密な噛み合わせ診断」と治療計画
顎の骨格バランスを分析できるセファロレントゲン、3D口腔内スキャナーiTeroを用い、機能性を重視した精密な矯正診断を行っています。歯の動きを事前にシミュレーションしてご確認いただけるため、治療のゴールを明確に共有できます。当院では矯正の無料相談も実施していますので、お気軽にお問い合わせください。
小児矯正から成人矯正まで:ご家族で生涯の「お口の健康」を支える環境
小児歯科学会専門医による予防矯正(マイオブレース・プレオルソ)から、大人のインビザライン・ワイヤー矯正まで対応しています。キッズスペースや個室診療室も完備しており、お子さま連れの方も通いやすい環境です。ご家族みなさまの8020を目指す取り組みを、生涯にわたってサポートいたします。
よくあるご質問
Q1. 80歳で20本の歯が残っている人の割合はどれくらいですか?
A. 厚生労働省の調査では、近年8020達成者の割合は半数を超えるまで増えています1。ただし達成者の多くは良好なかみ合わせを維持していることが報告されており、歯並びや咬合の管理が長期的な歯の保存に関わっていると考えられます。
Q2. 正常な噛み合わせとはどのような状態ですか?
A. 一般的には、奥歯でしっかり噛んだときに上下の歯が均等に接触し、上の前歯が下の前歯を2〜3mm程度覆っている状態が望ましいとされています3。違和感がある場合は一度ご相談ください。
Q3. 矯正治療中はどんなセルフケアが必要ですか?
A. ワンタフトブラシや歯間ブラシの活用、フッ素入り歯磨剤の使用、定期的なプロフェッショナルクリーニングが推奨されます1。当院ではエアフローEMSによる優しい清掃も行っています。
Q4. 大人からの矯正でも8020達成は目指せますか?
A. 個人差はありますが、噛み合わせのバランスを整えることで、将来歯を失うリスクの軽減が期待できると考えられています3。年齢にかかわらず、まずは現状を診断することが大切です。
Q5. 矯正の無料相談はありますか?
A. はい、よつば歯科・矯正歯科 溝の口院では矯正に関する初回相談を無料で行っています(矯正担当医による詳細カウンセリングは2,200円・税込)。お気軽にご利用ください。
参考文献
1. 厚生労働省 健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康). https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth
2. 厚生労働省 健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報). https://kennet.mhlw.go.jp/information/
3. 公益社団法人 日本歯科医師会. https://www.jda.or.jp/
国立東京医科歯科大学歯学部 卒業
国立東京医科歯科大学大学院 入学
国立感染症研究所協力研究員
足立区歯科医師会指導医
国立東京医科歯科大学大学院 卒業(博士号取得)
公益財団法人日産厚生会玉川病院 勤務(歯科医長)
川崎市溝の口にて「よつば歯科・矯正歯科溝の口院」 開業
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