開咬で食べにくい・発音が漏れる原因と、日常の工夫から矯正の選択肢まで|高津区溝の口の歯医者|よつば歯科・矯正歯科 溝の口院

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開咬で食べにくい・発音が漏れる原因と、日常の工夫から矯正の選択肢まで

開咬で食べにくい・発音が漏れる原因と、日常の工夫から矯正の選択肢まで

開咬で食べにくい・発音が漏れるときの判断と向き合い方


前歯で噛み切りにくい、サ行で息が漏れるといったお悩みは、奥歯を閉じても前歯に隙間ができる「開咬(オープンバイト)」と、舌の位置や口呼吸などの習慣が両方関わっている場合があります。食べ方や発音をお子さまの努力不足やご自身の育て方と結びつけて責める必要はありません。


この記事では、開咬で食べることや話すことに困りごとが出るしくみと、おうちや給食でとり入れやすい工夫をお伝えします。また、生え変わりの時期に歯医者でみることや、矯正のえらび方・費用のめやすについてもお話しします。


この記事の要点まとめ


  • 開咬は前歯のすき間だけでなく、舌のおき場所や口で息をするくせなども関わり、食べにくさや話しにくさにつながることがあります。
  • 家庭では食材を一口大に整え、発音を責めずに話を聞き、困りごとや習慣について歯科医院で相談します。
  • 矯正の方法は、成長のぐあいやあご・歯の状態にあわせて考え、装置、期間、費用、保定や毎日の生活への負担もたしかめます。


開咬で食べにくい・発音しにくいのはなぜ?仕組みと毎日の工夫

開咬で食べにくい・発音しにくいのはなぜ?仕組みと毎日の工夫

食べにくさや息漏れは、歯並びと口の使い方の両方から考える


開咬(オープンバイト)による食事や発音の困りごとは、前歯の隙間という「歯並びの形」と、舌や唇の動きという「お口の使い方」の両面から原因を整理することが出発点になります。


当院では小児矯正において、歯を並べることと、口呼吸や指しゃぶりなど歯並びが悪くなる原因に働きかけることを両輪として考えています。それと同時に、お口の状態だけでなくお子さま一人ひとりの気持ちにも向き合い、優しく寄り添った対応を行うよう心がけております。


食事に時間がかかったり音がはっきりしなかったりしても、本人の注意力や保護者のしつけだけの問題ではありません。『今』の生活での困りごとを和らげながら、『未来』の健康な噛み合わせや自然な笑顔につなげるために、まずはお口の中で何が起こっているのかを知ることから始めていきましょう。


前歯で噛み切れない・サ行やタ行で息が漏れる仕組み


開咬とは、奥歯をしっかりかみ合わせても上下の前歯がふれず、前歯のあいだにすき間が残る不正咬合(かみ合わせの乱れ)です。上下の歯がふれ合わないため、前歯を包丁のように使って食べ物をかみ切ることがむずかしくなります。


その結果、麺類やサンドイッチの具材、葉物野菜などを前歯で噛み切れず、奥歯へ押し込んで噛みちぎろうとしたり、口からこぼれたり、十分に噛めないまま丸のみしたりする行動につながりやすくなります。そのため、奥歯でしっかり噛める形に食材を整えるなど、食べ方の工夫が役立ちます。


発音では、前歯の隙間から息が抜けやすいため、サ行やタ行などが言いにくくなることがあります。ただし、発音の問題には、歯や顎などお口の形の異常によって起こる「器質性構音障害」と、音を作るための舌や唇の使い方の癖による問題があり、これらは分けて考える必要があります1。


開咬と飲み込み方の癖、発音の問題は同時に見られることが多いものの、それらの因果関係は完全には解明されていません2。息漏れをすべて歯並びのせいと決めつけず、舌の動きなども含めて確認していきましょう。


給食や家庭の食事で取り入れやすい工夫と丸のみへの配慮


前歯で噛み切りにくいお子さまには、一口で口に入れやすく、奥歯でしっかりとすりつぶせる形に食材を整える工夫が役立ちます。


学校の給食では、決められた時間内に食べ終えようと焦るあまり、噛み切れない食材を水や牛乳で流し込む「丸のみ」になっているケースが見受けられます。家庭では「よく噛みなさい」と叱るのではなく、奥歯で噛めているか、飲み込む前に困っていないかを穏やかに見守ってあげてください。


  • 麺類や葉物野菜:あらかじめ短めにカットし、前歯で引きちぎらなくても奥歯へ運べる長さにする
  • パンやサンドイッチ:耳の硬い部分を避けたり、最初から一口サイズのサイコロ状に切り分けたりする
  • お肉や繊維質の食材:隠し包丁を入れるか、薄切りやひき肉料理を選び、奥歯で噛み砕く回数を確保する

このように食材を細かくする配慮は、毎日の食事の負担や食べこぼしを和らげるうえで助けになります。ただし、これらはあくまで食べやすさを支える日常の工夫であり、開咬という噛み合わせの状態そのものを整えるものではない点も押さえておきましょう。


発音を何度も言い直させる前に知っておきたい声かけと相談先


音読や会話でサ行などの息漏れが気になるときは、その場で何度も言い直させるのではなく、「何を伝えたいか」を受け止める声かけを優先してください。発音を繰り返し指摘されると、お子さまが話すこと自体に緊張を感じ、授業での発表や友達との会話を避けるきっかけになりかねません。


まずは最後まで話を聞き、内容に共感を示したうえで、大人がゆっくりと正しい発音でお手本を返すくらいの関わり方にすると、お子さまが話しやすくなります。また、発音のしにくさには歯並びだけでなく、舌の裏側にあるすじ(舌小帯)が短くて舌先が上顎に届きにくい状態や、耳の聞こえ方、言葉の発達段階などが関係している場合もあります1。


息漏れが長く続くときや、ある音だけが別の音に変わって聞こえるときは、歯科医院で噛み合わせをみてもらいましょう。あわせて、小児科や耳鼻いんこう科、言葉の専門家である言語聴覚士に相談することもできます。


ポイント

食べにくさや息漏れは本人のせいではなく、前歯の隙間とお口の使い方が関わっています。家庭では食材を一口大にする工夫や自信を損なわない声かけを取り入れつつ、専門的な確認へつなげましょう。


舌の癖や口呼吸は家庭のケアだけで治る?生え変わり期に確認したいこと

舌の癖や口呼吸は家庭のケアだけで治る?生え変わり期に確認したいこと

「育て方のせい」「自然に閉じる」と決めつけないための基礎知識


お子さまの舌の癖や口呼吸に気づくと、「これまでの育て方が悪かったのではないか」とご自身を責めてしまう保護者の方がいらっしゃいますが、これらの習慣は育て方だけで生じるものではありません。


鼻づまりやアレルギーで鼻呼吸がしづらかったり、乳歯から永久歯への生え変わりで一時的にできた隙間に舌が入りやすかったりと、複数の要因が重なって起こります。また、「大人の歯が生えそろえば自然に隙間は閉じるだろう」と様子を見続けていると、歯の裏を舌で押す動きや口呼吸の習慣が残ったままになり、永久歯の歯並びへの影響が続くことがあります。


開咬という歯並びの形と、舌の位置・飲み込み方・口呼吸といったお口の機能は互いに影響し合っているため、見た目や習慣のどちらか一方だけを見ても判断しにくいのが実情です32。家庭での注意だけで癖をなくそうとするのには限界があるため、専門的な視点で原因を整理することが求められます。


舌や呼吸の習慣には、装置とは別の働きかけも考える


歯並びが悪くなる背景に日常の癖がある場合、装置で歯を動かすだけでなく、お口周りの筋肉や習慣そのものへ働きかける対応が必要になります32。


当院の小児矯正では、装置だけに頼らず、MFT(口腔筋機能療法:お口のまわりの筋肉のトレーニング)を行っています。あわせて『アクティビティ』というお口の働きを整える練習で、呼吸や舌の位置、口まわりの筋肉、飲み込み方、姿勢といった習慣にも働きかけています。いびきや口呼吸、ポカンと開いたお口、指しゃぶりや頬杖、猫背などの姿勢は、筋肉のバランスや体のゆがみを通して、歯並びや治療後の後戻りに影響することがあるとされているためです。


成長期の子どもに対して、早期の矯正管理と筋機能訓練を組み合わせることで、開咬の軽減や口呼吸・飲み込み方のパターン、安静時の舌の位置に働きかける取り組みが報告されています32。ただし、家庭での自己流のトレーニングはかえって変な力みにつながることもあるため、歯科医院の指導のもとで、お子さまが無理なく続けられる1日数分間のステップとして取り組むことが大切です。


生え変わり期の診察では、前歯の隙間だけでなく顎と歯の傾きも確認する


生え変わり期の開咬を診察する際は、前歯の隙間が何ミリ開いているかという表面的な見た目だけでなく、骨格のバランスや歯の傾きまで立体的に調べることが欠かせません。


当院では、お子さまの顔や頭の骨格をくわしく調べられる矯正用のレントゲン「セファロレントゲン」を備えています。あごの位置や上下のバランス、歯のかたむきも含めて診断し、小児矯正の計画づくりにも使っています。ひとくちに前歯がかみ合わないといっても、歯の生える角度や位置がおもな原因の場合と、上下のあごの骨の育ち方に特徴がある場合とでは、とるべき対応がちがうためです。


また、噛み合わせの治療は、顎の成長発育が期待できる成長期と、骨格の成長がほぼ終わった成人期とでは治療の考え方が異なります。まずは精密な検査によってお口の中で「何が起こっているのか」を把握し、お子さまの成長段階に合わせた計画を立てることが、無理のない進行につながります。


生え変わりを待つか、相談してみるかを考える目安


永久歯が生えそろうまで待つべきか、今のうちに歯科医院へ相談すべきか迷ったときは、日常生活での困りごとの程度と習慣の有無を目安にしてください。


  • 前歯で麺やパンを噛み切れず、食事に時間がかかる・給食を残す日が増えた
  • テレビを見ているときや寝ているときに、いつも口がポカンと開いている
  • 飲み込むときや話すときに、上下の前歯の間から舌が前に出ているように見える
  • 指しゃぶりや爪を噛む癖、頬杖などが長く続いている
  • 学校の歯科健診で噛み合わせや歯並びのことで指摘を受けた

これらに当てはまる場合は、生え変わりをただ待つよりも、一度歯科医師と一緒に現在のお口の状態を確認してみるきっかけになります。一般的な小児の診察では、お口の中の視診や写真撮影、レントゲン検査などを通じて、永久歯が生えるスペースや顎の成長具合を確認し、すぐに介入するか経過観察にするかを判断します。


受診の前に「どんな食べ物を食べにくそうにしているか」「どの音が言いにくそうか」「普段の口元の様子」をメモしておくと、相談がスムーズに進みます。


ポイント

舌の癖や口呼吸は家庭の注意だけで直すのが難しいため、歯科医院でセファロレントゲンによる顎・歯の診断を受け、お口のトレーニングも含めた対応を相談することが目安になります。


開咬の矯正の選択肢と、期間・費用・負担を見通すために


小児用装置は、成長段階と口の状態に応じて検討する


生え変わり期のお子さまに対する矯正治療では、最初から特定の装置ありきで進めるのではなく、顎の成長段階とお口の状態を確認したうえで適した方法を検討します。


当院では、小児用のマウスピース型矯正装置として「プレオルソ」と「スマーティ(Smartee)」をご案内しており、お子さまの成長段階とお口の状態に応じて使い分けています。たとえばプレオルソは、1日1〜2時間の装着と毎日数分間のお口のトレーニングを併用しながら、歯並びが悪くなる癖や原因に働きかける装置です。一方、スマーティは乳歯と永久歯が混在する時期に、歯が並ぶスペースを確保しながら段階的に交換して整えていく透明なマウスピース型装置です。


開咬であればどの装置でも同じように対応できるわけではなく、診察結果を踏まえて適応を判断します。また、当院は総合歯科医院としてむし歯や歯周病の治療にも対応しているため、もしむし歯があるお子さまの場合は、矯正の前にまずむし歯の治療から始めさせていただきます。


装置はお子さま本人が毎日使うものだからこそ、「痛くないか」「続けられそうか」という本人の気持ちに配慮しながら選択していきます。


前歯だけが気になっても、プチ矯正で噛み合わせを治せるとは限らない


「前歯の隙間だけが気になるから、前歯だけの部分的な矯正で短期間に治せないだろうか」と考える方もいらっしゃいますが、開咬の治療では噛み合わせ全体のバランスを見る必要があります。


当院では、前歯など気になる箇所に限って装置をつける「プチ矯正(部分矯正)」も扱っております。プチ矯正は全体を整える矯正に比べて費用や治療期間を抑えられる場合がある一方、歯並びの状態によっては対応できないことがあり、上下の噛み合わせの乱れそのものは治せないとご説明しています。


開咬は前歯に隙間が見えていても、奥歯の高さや顎の位置、歯列全体のアーチの広さなどが関係していることが少なくありません。見えている前歯だけを無理に動かそうとしても、奥歯の噛み合わせが合わなくなったり、舌のスペースが狭くなったりする恐れがあるため、お口全体の検査をもとに適応を見極める必要があります。


ワイヤー矯正は、治療中の確認と終了後の保定まで見通す


永久歯が生えそろった後や、歯を大きく動かす必要がある場合には、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着するワイヤー矯正や、全顎のマウスピース矯正が選択肢となります。当院では、できる限り歯を抜かない治療計画を立てるよう心がけておりますが、精密検査の結果、どうしても抜歯が必要な場合や抜歯したほうがよい場合には、その理由や期間への影響をしっかりとご説明いたします。


当院のワイヤー矯正では、定期検診のたびに装置の調整と治療の進捗確認、そしてむし歯の確認を行います。装置がついている間は歯がみがきにくく、むし歯や歯ぐきの腫れ(歯磨き時の出血など)が生じるリスクがあるため、総合歯科医院として院内で口腔ケアやトラブル対応を並行して進めます。


また、開咬の治療では、治療後に噛み合わせが元に戻ろうとする「後戻り」が起こることがあります。骨に固定する小さなねじを使って奥歯を沈める治療では、奥歯で1〜3割ほどの後戻りがみられたと報告されています4。そのため、当院では歯を動かす期間が終わった後もリテーナー(保定装置)を用い、経過観察と定期的なメンテナンスを続けていくことまで見通して治療をご案内しています。


矯正方法の種類主な対象・目的特徴と留意点
小児矯正(マウスピース型装置+MFT等)乳歯と永久歯が混在する生え変わり期。顎の成長利用と悪習癖への働きかけ取り外しが可能で目立ちにくい。家庭での決められた装着時間とトレーニングの継続が必要
全顎矯正(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)永久歯列期、または歯並び・噛み合わせ全体の移動が必要な場合幅広い症例に対応。装置の自己管理や清掃、終了後のリテーナーによる保定が必須
プチ矯正(部分矯正)軽度な前歯の傾きや隙間に限られる場合期間や費用を抑えられる場合があるが、開咬など噛み合わせの乱れには対応できない

上記の表は各方法の一般的な特徴を整理したものです。お子さまの年齢や骨格、開咬の程度によって選べる方法は異なるため、検査結果をもとに歯科医師と相談して決定します。


期間・費用・負担について、相談時に確かめておきたいこと


矯正治療の多くは自由診療(公的医療保険が使えない診療)です。ただし、顎の骨格に原因があり手術を併用する場合などは、保険が適用されることがあります。治療期間や通院の回数、費用の内訳を前もって知っておくと、見通しを立てやすくなります。


治療期間は難しさによって変わり、歯を抜かない治療で2年〜2年半ほど、歯を抜く治療で2年半〜3年ほどが一般的な目安です5。その後も保定期間が必要で、長さは状態により異なります。当院での通院の目安は、マウスピース矯正で1〜3か月に1回、ワイヤー矯正やプチ矯正で1〜2か月に1回です。


当院の費用は、マウスピース矯正(インビザラインなど)とワイヤー矯正がそれぞれ880,000円です。デンタルローンを使う場合は、120回払いで月々8,800円(初回のみ11,968円)です。治療内容によって費用は変わるため、相談のときに内訳をおたずねください。


総額のなかに「精密検査の料金」「装置の料金」「毎回の調整の料金」「終わったあとの保定装置の料金」が入っているかを、相談のときにたしかめておきましょう。装置を作り直すときなど、追加の費用がかかる条件があるかもあわせて聞いておきましょう。


矯正装置をつけてしばらくは、違和感や痛みが出ることがありますが、多くは数日から1〜2週間ほどで慣れていきます6。慣れるまでは、頬の内側がこすれて口内炎ができることもあります6。このほか、一時的な発音のしにくさ、歯みがきのしづらさによるむし歯・歯肉炎、歯の根が短くなる歯根吸収、治療後の後戻りなどが起こることがあります。


共働きでの送迎スケジュールや、学校・習い事との両立、家庭で装着時間を守れるかといった生活面での負担も大切な確認項目です。川崎市高津区周辺でお子さまの噛み切りにくさや息漏れにお悩みの方は、まずは現在のお口の状態と困りごとを整理するところから、よつば歯科・矯正歯科 溝の口院へお気軽にご相談ください。


ポイント

開咬の矯正は、小児用装置やワイヤー矯正などの適応を検査で見極め、治療後の保定や生活面の負担、費用の内訳まで含めて相談時に確認しておきましょう。


よくある質問


Q. 歯の矯正を始めると、一時的に発音はどうなりますか?


A. 矯正装置をお口の中に入れ始めた直後は、舌や唇が装置に触れるため、一時的にサ行やタ行などが話しにくくなることがあります。しばらくするとお口が装置の厚みに慣れ、普段通りの会話ができるようになることが多いです。学校の音読や発表の予定がある場合は、装置をつけ始める時期や装着する時間帯について事前に歯科医師へ相談しておくと準備がしやすくなります。


Q. 子どもの矯正装置で「続けられない」と困ることがあるのはなぜですか?


A. 取り外しができる小児用の矯正装置は、お子さま本人が決められた装着時間を守り、毎日のお口のトレーニングを続ける必要があります。装置の違和感や、習い事・学校生活の忙しさから装着が負担になり、保護者の方が「つけなさい」と毎日注意することで親子ともに疲れてしまうケースがあります。当院ではお子さま本人の気持ちにも向き合い、無理なく続けられる方法やステップを一緒に考えることを大切にしています。


Q. 歯科健診の紙にある「下顎乳中切歯」は何と読み、どの歯のことですか?


A. 「かがくにゅうちゅうせっし」と読みます。下の顎の真ん中にある2本の乳歯(子どもの前歯)のことです。小学校低学年の生え変わり期には、この歯から大人の歯(永久歯)へと生え変わることが多く、前歯の隙間や重なりが気になり始める場所でもあります。


Q. 発音に関係することがある「舌小帯短縮症」は自然に治りますか?


A. 舌の裏側にあるすじ(舌小帯)が生まれつき短い、または歯ぐきに近い位置についている状態を舌小帯短縮症といいます。成長に伴って顎が大きくなったり舌の動きが発達したりすることで、日常生活や発音への影響が目立たなくなる場合はありますが、すじの形そのものが自然に消えるわけではありません。サ行やラ行の発音、食事への影響が続く場合は、歯科口腔外科や小児科、専門の医療機関で状態を確認してもらうことをおすすめします1。


Q. 矯正中や生え変わり期に歯磨きで血が出るのですが、そのまま磨いてもよいですか?


A. 生え変わり期で歯ぐきがむずがゆいときや、矯正装置の周りに歯垢(プラーク)がたまっているときは、歯ぐきに軽い炎症が起きて出血しやすくなります。出血を怖がってまったく磨かないでいると汚れがさらにたまるため、毛先の柔らかい歯ブラシを使い、強い力をかけずに優しく細かく動かすのが基本です。ただし、強い痛みや腫れがある場合、長く出血が続く場合は、むし歯や歯肉炎の確認が必要なため歯科医院を受診してください。


参考文献


1. 言語機能と構音障害 – 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020. https://www.jda.or.jp/park/relation/language_02.html

2. Cenzato N, Iannotti L, Maspero C. Open bite and atypical swallowing: orthodontic treatment, speech therapy or both? A literature review. European journal of paediatric dentistry. 2021. PMID: 35034464 / DOI: 10.23804/ejpd.2021.22.04.5

3. Koletsi D, Makou M, Pandis N. Effect of orthodontic management and orofacial muscle training protocols on the correction of myofunctional and myoskeletal problems in developing dentition. A systematic review and meta-analysis. Orthodontics & craniofacial research. 2018. PMID: 30152171 / DOI: 10.1111/ocr.12240

4. González Espinosa D, de Oliveira Moreira PE, da Sousa AS et al. Stability of anterior open bite treatment with molar intrusion using skeletal anchorage: a systematic review and meta-analysis. Progress in orthodontics. 2020. PMID: 32888097 / DOI: 10.1186/s40510-020-00328-2

5. 矯正歯科治療について | PDI浦安歯科診療所. https://www.meikai.ac.jp/pdiurayasu/orthodontic/

6. 矯正歯科|診療科|診療科・部門|日本歯科大学附属病院. https://www.tky.ndu.ac.jp/hospital/departments/section/orthodontics.html

7. 研究者詳細 – 楠元 淳也. https://ris.kuas.kagoshima-u.ac.jp/html/100007545_ja.html


藤林 泰介

歯科医師


よつば歯科・矯正歯科 溝の口院

院長

藤林 泰介

▶ 監修者プロフィール

経歴
浅野高等学校 卒業
国立東京医科歯科大学歯学部 卒業
国立東京医科歯科大学大学院 入学
国立感染症研究所協力研究員
足立区歯科医師会指導医
国立東京医科歯科大学大学院 卒業(博士号取得)
公益財団法人日産厚生会玉川病院 勤務(歯科医長)
川崎市溝の口にて「よつば歯科・矯正歯科溝の口院」 開業